最高の暇つぶしになる「釣り」の魅力
10年ほど前から「釣りガール」といった言葉が使われるようになっていますが、ここ近年になって「釣り」という趣味が地味に人気を復活させてきています。
もともと漁業関係者が職業として行ってきた「釣り」ですが、レジャーとして行われるようになったのは1950年代からのことです。
最も当時は戦後間もない時期で物資が不足していたこともあり、自力で食料を調達するためにやっていたという人もいるようですが、経済が安定していくにつれ次第に個人的に釣りを楽しむ人は増えていきました。
バブル期には人よりも高価な竿やリールを購入することを競うようなコレクターも多く見られていましたが、現在では大きなブームが落ち着いたこともあり本当に釣りを楽しみたいという人が残ったという印象です。
「釣り」という趣味は特定の年代に偏ることなく、多くの人がそれぞれの楽しみ方をしています。
親しい人たちとアウトドアとして楽しむ人がいる一方で、一人で楽しむことを追求して休日になるたびあちこちの漁場に足を伸ばすという孤高の釣り師も見られます。
釣りの最大の魅力はやはり、大自然の中で魚との駆け引きを楽しむことができるという点でしょう。
自然の川や海で行う釣りはその時々の気候や釣り場所、周囲の状況によって釣果が全く異なってきます。
釣りをやってみるとわかるのですが、魚というのはかなり頭が良く常に多くの釣果を残すためには用具や場所、合わせ方など様々な工夫をしなければいけません。
また反対にいくら努力をしても全く釣れない日も必ずあり、そうした自然に気まぐれを感じることができるというのも釣りの魅力の一つです。
釣り場のマナーを守って楽しく
釣りは自由な趣味ですが、全く自由にしてよいというわけではありません。
実際、初心者が面白半分に釣りを始めたブームの頃には非常に釣り場が荒れた状態になったことが問題視されました。
釣りに限らず全てのアウトドアに言えることですが、そこはどんなに整備をされていても自分の家や庭ではありません。
何かと荷物が増えがちなアウトドアでは、ゴミや不要となったものをそのまま放置していく人が多くおり、それが次に利用する人の大きな迷惑になってしまうことがよくあります。
特に釣りの場合には、切れた釣り糸や落とした釣り針などをそのままにして帰ってしまうと、魚や周囲の生き物、また訪れた子供が絡まって大怪我をしてしまいます。
また釣りにおいては稚魚や外道(いらない魚)は持ち帰らずにリリースするのがマナーとなっています。
逆に川釣りではブラックバスやブルーギルなど外来種は釣り上げたらリリースせずに回収をするように定められていることがあります。