楽器の楽しみ方、仲間との交流について
楽器の演奏は、うまい下手に関わらず楽しいものです。
定年後に始めてみたい趣味としても楽器演奏は非常に人気が高く、シニア向けのピアノ教室やギター教室などが全国の教室で開催されています。
楽器演奏は自分ひとりで練習をするのも楽しいですが、仲間とバンドを組んで演奏をするとまた楽しみが広がっていきます。
若い時期にバンドで演奏していたという人たちが、定年後に再び結成して趣味で演奏会をするということも少なくありません。
実際に高齢者施設で行われている「音楽療法」というものがありますが、これは楽器を通してその人の精神的な問題を解決することができる効果があります。
人は音楽を聞いた時に感動したり心が動かされたりするものですが、より積極的に参加をしていくことによりその効果を強く受けることができるのです。
楽器を演奏することは人の脳を活性化する働きがあるということも、研究により明らかになっています。
どんな楽器であっても演奏をする時には指先を動かし、また耳を澄ませて意識を集中するので、その作業そのものが脳をフルに活用していくことになります。
楽器演奏そのもののうまい下手に関わらず、演奏経験がある人は全く経験がない人と比べて脳の働きが活発であるということも言われています。
高齢になっても楽器を演奏している人はそうでない人よりも思考力が高いとも言われているため、アンチエイジングのためにも楽器演奏を趣味にすることは大変おすすめになります。
サークル活動をして孤独感を払拭
楽器演奏を他の人としたいと考えた時には、地域や音楽教室でのサークルに参加をすることになります。
演奏をするためにはまずはどの曲にするかを決め、そこから誰がどのパートを担当するかということを割り振って練習していくことになるでしょう。
一つの曲を完成させるためにはきちんと自分のパートを練習していかないといけませんので、そこから責任感や協調性が養われていくことになります。
高齢になるとどうしても社会から孤立をしてしまいがちですので、音楽を通じて仲間を作っていくことにより寂しさを感じずに生活をしていくことが可能です。
楽器演奏のもう一つよいところは、年代を問わずに多くの人と関わりを持つことができるということです。
有名な曲を弾けるようになることで、初対面の人たちとセッションをすることができますし、言葉の通じない外国人とでもコミュニケーションを取ることができます。
練習を重ねていくことで年齢に関わらずうまくなることは十分に可能なので、自身が成長していくという実感を得ることもできます。
いいことづくめの楽器演奏の趣味なので、ぜひ未経験の人でも気兼ねせずに始めてもらいたいです。