1. >
  2. >
  3. 手芸の楽しみ方
TOHOキャプチャ

手芸の楽しみ方

再び脚光を浴びる手芸のDIY

昭和以前の家庭においては、自宅にミシンが置かれているのはごく普通のことでした。
既製服が今ほど一般的ではなかった時期には自宅で洋服を作ったりリメイクしたりといったことは当たり前に行われており、嫁入り修行として裁縫が(現在としてはかなり高度なレベルで)加えられていました。
TOHOキャプチャ

引用元:http://www.toho-beads.co.jp/products/

ですが80年代以降は国内でアパレル産業が数多く誕生し量産化による安価な既製服が増えたことにより、そもそも「自宅で服を作る」という発想自体がすっかりなくなってしまいました。

時代の変化とともに自宅にミシンがないという家庭も増えていき、自分でボタンつけもできないという世代も出てくるようになりました。

このまま一般的な手芸は消えて行くのかと思われていましたが、ここ近年になって逆に手芸を本格的な趣味とする人たちが増加しています。

これは既製品のブランド化に興味をなくした若年層が増えてきたことと、インターネットを通じた個人取引が容易になったことで、自分でDIYしたものを共有したり商売とすることが可能になったということが関係しています。

手芸DIY人口の裾野が広がったことにより以前までは軒並み潰れていたような手芸用品店が復活してきたり、100均のようなお店でかなり専門的な手芸用品が取り扱われるようになってきました。

手芸のよいところは自分で思い通りのデザインのものを自分の手で作ることができるということと、不要になった衣類をリメイクして再び使用できる状態にできるということです。

女性だけでなく男性にも趣味として行う人が増えてきており、自分の身につけるものにこだわりを持つ人ほど自分で思い通りにファッションを作れる手芸は魅力的な趣味となります。

タンスの中に眠る「グラスビーズ」を探してみませんか?

現在65歳以上の高齢期を迎えている方なら、昔かなり本格的に手芸をした経験がある人も多いのではないでしょうか。
既にミシンなどの手芸用品を手放してしまった人もいるかもしれませんが、趣味として始めるなら手芸はとてもおすすめできます。

高齢者が手芸の趣味を復活させるときにぜひ注意してみてもらいたいのが、タンスの中に眠っているビーズ製品です。

戦前から戦後間もない時期にかけて日本の手芸製品に使用されてきたビーズ製品は日本のガラスメーカーが製造をしていました。

これは「グラスビーズ」と言われるものなのですが、その後安価な海外製品が登場したことで多くのほとんどのメーカーが廃業をしてしまい、現在では在庫品のみとなってしまっています。

「グラスビーズ」は世界的に非常に高い評価を得ている高品質のビーズであるため、ぜひ廃棄せずDIYなどで再び製品に使用をしてもらいたいです。