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脳梗塞

脳梗塞の予防法とは?

死亡率は下がりつつも患者数は横ばい

「脳梗塞」とは脳卒中(脳血管障害)の一つであり、他にも「脳出血」「くも膜下出血」「動脈瘤奇形」といったものも同じく脳の血管性の疾患です。
脳梗塞
これらを全てまとめた「脳卒中」は長年日本の死亡原因の第1位となってきましたが、数年前より「悪性新生物(がん)」や「心疾患」が増加したことにより現在では第3位です。

しかしこれは脳卒中の患者数が減ったということではなく、死亡率が減ったことが主な理由です。
脳卒中の症状のうち重篤化しやすい脳出血では、高血圧の治療薬が普及していったことにより死に至る可能性が激減しました。

脳卒中と高血圧は非常に関連が深く、40代から急激に増える高血圧はまさにいつ脳卒中を起こすかしれない非常に危険な予備軍と言えます。

ここ近年の統計調査では脳卒中の全症状のうち約65%を脳梗塞が占めており、次いで脳出血(24%)、くも膜下出血(11%)となっています。

なお脳梗塞とは脳動脈の一部に閉塞が起こることにより血管から組織の部分が血液を供給を受けられなくなることにより壊死が起こってしまうという症状です。

そのため脳梗塞患者をCT画像で見るとはっきり脳の一部に異常が起こっていることがわかります。

閉塞が起こった原因により「アテローム血栓性梗塞」「心原性脳梗塞」「ラクナ梗塞」など他にも複数の病名が診断されることとなります。

脳卒中が疑われる症状とは

脳梗塞はある費突然に発症する危険性のある病気ですが、全くなんの予兆もなく起こるのはまれです。
というのも脳血管の閉塞が起こる場合、少しずつ血管内に異常が生じるようになりそれが蓄積されることにより大きな症状へと発展するからです。

脳梗塞の前触れとなる症状のことを「一過性脳虚血発作(TIA)」といい、これは自覚症状として比較的わかりやすく発生します。

TIAを経験した人のうち2~3割は近いうちに脳梗塞を発症するというデータもありますので、疑われる場合には早めに本格的な検査や治療を受ける必要があります。

具体的には「片方の手足や顔面がしびれたり麻痺して動かなくなる」「急に手足に力が入らなくなり、持っていたペンや箸などを落としてしまう」「うまく歩けない」「ろれつが回らない」「言葉が出てこない」「ものが見えにくくなる」「頭痛や吐き気がする」といったようなことです。

他にも頭痛や吐き気がしたり、急にハンマーで殴られたような強い痛みを感じた場合も危険信号です。

脳卒中を防ぐ最大の方法は何より「高血圧にならない」ということです。
高血圧は血中内のコレステロール値や血糖値にも関係があり、メタボリックシンドロームに該当する人は危険性が高くなります。