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血圧

心筋梗塞になりやすい危険な生活習慣とは?

日本人の死亡原因第2位である心疾患

日本人の死亡原因は古くは脳梗塞などを含む脳卒中が長年第1位となってきました。
しかし1980年代くらいから医療技術の向上や生活習慣の劇的な変化により、脳卒中による死亡者数は激減し代わりに「悪性新生物(がん)」や「心疾患」が上位に登場するようになりました。
血圧
心疾患とは心筋梗塞を代表的な症状とする心臓部の不調のことで、加齢などにより心機能や血管の状態が悪化すると一気に罹患リスクが高まります。

心筋梗塞の発症数の推移を見てみると、80年代初頭と比較して全体の罹患数は4倍以上に増えており、その中でも男性の罹患者数が爆発的に増えているということがわかります。

発症時の平均年齢は男性が65歳、女性は75歳と10歳以上も差がついているのも大きな特徴です。

女性の心疾患も微増はしているのですが、ここ数年ではむしろ横ばいから減少に転じており、男性のしかも高齢者にとって心疾患対策が非常に重要であるということがわかります。

80年代から急激に心疾患が増えた最大の原因は、何と言っても食生活の変化です。
心疾患に限らず血管由来の病気全てに言えるのですが、加齢以上に血管の劣化を招く原因となるのは肥満・高血圧・糖尿病・脂質代謝異常です。

こうしたことが重なると動脈硬化が促進されることとなり、肌のシワやシミが発生しやすくなり見た目年齢をぐっと高くすることになります。

食生活からの影響として考えられるのは「魚食から肉食」への変化です。
肉食は高い栄養価がある反面で、脂肪が多くカロリー過剰になりやすいという特徴があります。

さらにウィンナーやハム、ベーコンといった加工肉はそこに大量の塩分が加わってきますので、肥満だけでなく高血圧の原因にもなります。

健康診断でチェックしておきたい数値

会社や地域で行う定期健康診断では、30歳後半くらいから急激に検査項目が増えます。
これはメタボリックシンドロームへの罹患率が急激に増加するとともに、一旦体質が出始めてしまうとなかなか回復をするのが難しいからです。

そのため早めに体質の変化を把握し、予防対策を取っていくということが求められます。

心疾患予備群と言われる項目として「高血圧症(目標:140/90mmHg以下)」「脂質異常症(目標:悪玉コレステロール・LDL 100mg/dl以下)」「糖尿病(目標:HbA1c 6.5以下)」といったことがあります。

その他にもストレスや喫煙習慣は罹患率を高める原因となることから問診で積極的な改善を示唆されることになるでしょう。

また全体数としては決して多くはないのですが、狭心症や心筋梗塞は遺伝によってなりやすい人がいるということがわかっています。
家族や近い親族に狭心症や心筋梗塞と診断された人がいる場合には要注意です。