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がん予防法について

科学的に考えるがん予防

健康食品や民間療法に関する広告には「がんに効く!」というような意味のことを目にすることがあります。

最も現在では薬事法により「ガンが治る」といったあたかも治療に高い効果があるような内容を広告に使用することは厳しく制限をされているので、はっきりそれと書かれているものは大きなメディアでは見かけることはないでしょう。
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しかし表立った広告で使用されないというだけで、民間での口コミではがんに効果があるとして売り込みをかけてくる製品は数多く見られるのは現状です。

実際にがん患者が身近にいると、藁にもすがる思いでそうした怪しげなものに手を出してしまう気持ちもわかります。

ですががんというのは世界的に研究が進められおり、罹患した患者を対象にした統計も相当数集められているところですので、既にどういったことが予防や治療に効果があるかが明確にされてきています。

ただ統計は統計ですので、あくまでもそうした傾向があるというだけで、それをすれば100%治る・予防できるというわけではありません。

それでも罹患リスクを半減以下にすることができる項目もあるため、将来がんを予防したいと考えているなら積極的にリスク回避を心がけていくべきと言えます。

現在までの研究統計で、がんに最も密接な関係があるとされているのが生活習慣です。
生活習慣としては「喫煙」「節酒」「食習慣」「体を動かす」「適正体重を維持する」ということが最も重要であると日本がん研究センターが提言しています。

習慣により罹患するがんの種類が変化する

上記の生活習慣5項目はいずれも大変重要なものですが、特定の習慣によって誘発されるがんの位置が変化することがわかっています。

例えば生活習慣とがんの関連で最も大きいとされるのが「喫煙」で、実際に喫煙習慣がある人の罹患リスクが高まるものとして口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、肝臓がん、腎臓がん、尿路がん、膀胱がん、子宮頸部がん、骨髄性白血病が挙げられます。

一方受動喫煙によって誘発されるがんとして肺がんがあり、たばこの煙を避けることがかなりがんリスクを低減することにつながります。

反対に生活習慣によって罹患リスクを下げることが確実にわかっていることとして、「運動習慣」による結腸がんが挙げられます。

確実とは言えないまでもがんと相関関係が認められているものとして、「食生活」のうち加工肉を多く食べることによって誘発される結腸がんや直腸がんがあります。

逆に罹患リスクを下げるものとして、野菜や果物を多く摂取することで口腔がんや食道がん、胃がん、結腸がん、直腸がんを防げるものとしています。