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終活

元気なうちに考えておきたい「終活」とは

終活とは自分の人生の総まとめの作業

WHO(世界保健機構)の定義によると、45歳以上は初老期、65歳以上を老年期(もしくは高齢期)となっています。
対して日本老年学会は65歳以上は「准高齢者」であり、本格的な高齢期は75歳以上であるという反対意見を2017年に発表しています。
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これは現在の日本での65歳というのは数十年前に比べてかなり健康であり、「支えられる」世代とは言えないことが根拠となっています。

しかしいくら世界的に長寿国とされている日本であっても、平均寿命は男性で80.79歳、女性で87.05歳とされており(公益財団法人生命保険文化センター2015年調査)75歳以上からが高齢者とすると残りの余生は約5年しかない計算となります。

現在健康で大きな病歴もなく100歳まで生きるぞ!と張り切っている方であっても、もしかしたら突然に大病が発見されるかもしれませんし、事故などにより思うように動けなくなってしまう可能性は十分にあります。

健康で「死」から遠いと感じている時期だからこそ、いつか訪れるであろう自分の死についてしっかり準備をしておくべきではないでしょうか。

終活とは、単なる事務的な書類の整理だけでなく自分の残りの人生をいかに快適に暮らして行くかということを真剣に計画する作業でもあります。

生涯現役だからいつ準備してもいいんだと思うのではなく、健康な65歳からの准高齢者はのちに迎える高齢期の準備期間と思って計画的に終活を進めていってもらいたいです。

財産・お墓・身辺整理が終活の基本

元気なうちにやっておきたい終活としてまず重要な項目になるのが「財産」「お墓」「身辺」の整理です。

「財産」とは現在自分が所有している預貯金などの現金や不動産、有価証券、生命保険といったものの計算です。
案外こうした資産類に関する書類を普段からひとまとめにしている人は少なく、もし急に亡くなってしまった場合家族は家探しをして管理書類を探さないといけなくなります。

次の「お墓」ですが、自分が死んだ後どのように葬儀を行い最終的にどのお墓に入るかとうことを示しておきたい場合もあることと思います。

最後の「身辺」というのは、死んだ後の家の中の荷物の処分やペットの引取先、その他連絡をしてもらいたい人のリストアップというようなことが含まれます。

これらは遺言書として法的強制のできない事項ですので、早めに相続人や信頼できる代理人を依頼しておき、いざというときに自分の意思どおりに進めてもらえるようお願いする必要があります。