拡大する「見守りサービス」業
高齢者人口の増加と、地方で独居をする高齢者の問題がクローズアップされることにより、ここ近年「見守りサービス」が数多くの企業から提供されるようになっています。
代表的なのがセキュリティシステムや警備会社によるものですが、他にも日本郵便や東京ガス、大阪ガスグループなど生活インフラを提供している企業がオプションとして提供するケースも増えています。
他にも全国で各種見守りサービスを展開している企業は多数ありますので、親元と子供世帯が遠く離れている場合や、緊急時にすぐに駆けつけできない状況にある場合にはそれらを導入しておくことを強く推奨します。
見守りサービスにもいくつか種類があり、「月1程度の定期訪問による安否確認」「電話による安否確認」「センサーによる安否確認」といったチェックシステムを導入するものの他、高齢者本人がボタンを押すことで看護師などがすぐに自宅を訪れるといったようなものまで様々です。
価格で比較をする場合、最も安いのは電話を通じたサービスで固定電話を使用するなら月額1000円以下から使用可能です。
駆けつけサービス系はやはり価格が高く、月額4000~5000円くらいが相場となっているようです。
ただしこれらは提供する企業によってかなりサービス内容にばらつきがありますので、それぞれの生活環境に応じて適したものを選ぶようにするのがよいでしょう。
いちいち連絡をするのが煩わしい人のためのサービス
こうした見守りサービスが必要となるのは、普段からあまり連絡を取り合うことが少ない家庭です。
例えば高齢者本人が連絡好きで、いつもメールやLINEで他愛のない連絡をとりあっているようならば、わざわざサポートを使用する必要はありません。
そこでいちいち確認をしなくても安否を確認できる便利なサービスとして、象印が行っている「みまもりほっとライン」があります。
参考>>みまもりほっとライン
こちらは象印の製品「i-pot」という通信機能のある電気ポットを使用した見守りサービスで、ポットを使用しただけで離れて暮らしてる家族に連絡が行くようになっています。
「i-pot」には無線通信基が内蔵されており、ポットを使用したとう事実のみが送信されるようになっており、一週間のポット使用状況もグラフで保存ができるため、遠方にいても相手の生活スタイルを見守ることができます。
「i-pot」は2001年より始まったサービスですが、これは1996年月に実際に起こった高齢者の孤独死をきっかけに提供されるようになったものです。
日用品の使用というさりげない製品を使用することで、双方の負担を減らしかつ確実に安全を相手に知らせることができます。