リンゴの持つ健康効果は想像以上です
昔から「リンゴ一個で医者いらず」といったような言葉で示されるように、リンゴの実の持つ健康効果は世間的に知られてきました。
日本においても何年の周期で「リンゴダイエット」といったことがブームになりますが、実際リンゴを食べ続けることで得られる健康効果は想像以上のものがあります。
まずなぜリンゴが健康によいとされているかということから説明すると、リンゴに含まれているポリフェノールの抗酸化作用があるからです。
ポリフェノールは野菜や果物など数多くの食品に含まれていますが、中でもリンゴの持つポリフェノールである「プロシアニジンB2」は、非常に高い抗酸化力を持っているということで世界的に研究をされています。
この「プロシアニジン」は体内に入ることで余分な活性酸素を取り除き、体内の老化を遅らせる抗酸化作用をもたらしてくれます。
さらにコレステロール値を低減してくれたり、「ペクチン」という水溶性の食物繊維も多く含んでいることから整腸作用をもたらしダイエットや美肌効果を得ることができるのです。
リンゴを切ってそのまま空気中にさらしていると短時間で茶色く変色をしてしまいますが、この色こそがまさにリンゴの含むポリフェノールです。
変色をするのはリンゴ内のポリフェノールが酸素を吸収して実そのものが酸化するのを防ぐためであり、このことからも他の食材にはない優れた抗酸化作用があることが伺えます。
他にもあるリンゴの栄養効果
リンゴの健康効果はポリフェノールやペクチンだけではありません。
リンゴに含まれている「カリウム」は、体内のナトリウムを排出する効果があるため、血圧を下げてくれる効果が得られます。
カリウムというと利尿剤にも含まれている成分ですが、実際高血圧で治療を受けている人に対し薬物ではなくリンゴを勧める医院もあるほどです。
高血圧の人というのは普段より塩分を過剰に摂取する傾向にあるため血液内に大量のナトリウムがあります。
そこでリンゴを摂取することで余計なナトリウムを排出し血管状態を良くしてくれることが期待できます。
またよく歯医者さんのシンボルにリンゴのマークが使われていることがありますが、実際にリンゴを食べることが歯の健康を増進することにつながります。
これはリンゴに含まれている「アップルフェロン」という成分が原因で、体内に摂取することで虫歯が歯につきにくくなり、歯石を除去する作用があります。
適度な歯ごたえのあるリンゴはゆっくり噛んで食べることで口腔内を鍛えることにもなるため、子供のおやつとすることで歯や歯茎、顎を丈夫にしてくれるのです。
ちなみにリンゴを買った時に表面がべとっとしていることがありますが、これはワックスではなくリンゴの持つリノール酸やオレイン酸ですので食べても全く問題ありません。